コンカフェとキャバクラは両方とも男性客を相手にする仕事です。似ている部分も多いことから、両者のどちらのほうが自分に合った勤務先なのか、稼げるお店なのか気になる人も多いのではないでしょうか。
コンカフェとキャバクラの違いを知ることで、どちらでの勤務が自分に合っているか、判断がしやすくなります。
この記事では、コンカフェとキャバクラの違いについてまとめています。また、コンカフェ・キャバクラそれぞれに向いている人や安全な店の見極め方についても触れているため、これからどちらかで働こうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
コンカフェとキャバクラの違いとは?
コンカフェとキャバクラの違いとは、以下の通りです。
- 営業時間
- コンセプトの有無
- 給料・時給
- 客層
- エリア
- 「接待行為」の有無
- 仕事内容
- 同伴・アフターの有無
それぞれの内容について、詳細を解説します。
営業時間
コンカフェの場合、昼間〜夕方の時間がメインです。「カフェ」という名称通り、コンセプトに合った食事や飲み物などが楽しめます。お酒を提供しているコンカフェも存在しますが、その場合は夜も営業をしているケースが多い傾向にあります。
一方でキャバクラは、基本的には夜の営業のみです。お酒をメインに扱うため、料理が充実している店は多くありません。
コンセプトの有無
コンカフェとは、コンセプトカフェの略です。メイドやナースなどコンセプトがある店づくりがされており、女の子たちのコスチュームや店のメニューなども、コンセプトに沿ってつくられています。
一方でキャバクラは、基本的にコンセプトはありません。女の子たちはそれぞれが華やかなドレスに身を包み、一般的な銘柄のお酒や高級なボトルなど、さまざまなドリンクを提供します。
給料・時給
コンセプトカフェの時給は、1,000〜1,500円ほどが相場とされています。夜に営業をしている店であれば、2,000円以上の時給を設定しているところもあります。
一方でキャバクラは、時給は3,000円以上で設定している店が多く、コンカフェよりも高額です。
客層
コンカフェを訪れるお客は学生・社会人がほとんどです。アニメやゲームが好きないわゆる「オタク気質」な人が多く、女性客が訪れる場合もあります。
一方でキャバクラに足を運ぶお客は、社会人がメインです。コンカフェよりも値段設定が高く店舗の内装にも高級感があることから、接待の場としてキャバクラを利用する男性客も多く、社会的地位が高い人も訪れます。
エリア
コンカフェは池袋や秋葉原といったいわゆる「オタク街」に多くあります。近年ではそれ以外の都市にも店舗の数は増えてきていますが、キャバクラほど多くはありません。
キャバクラは大きな都市であれば、どこにでもあります。銀座や六本木などの高級イメージのあるエリアのキャバクラには、芸能人や著名人が訪れることも少なくないようです。
「接待行為」の有無
接待行為の定義はさまざまですが、基本的には「特定の人の近くにずっといること」が接待行為にあたります。
コンカフェでは女の子が隣の席に座ることは少なく、接待行為にあたるサービスは基本的に提供しません。ただし、歌や踊りを披露したりお客とゲームをしたりすることはあります。これらは接待行為にあたります。
キャバクラは、特定のお客についてお酌をしたりおしゃべりをしたりして時間を楽しむ場所のため、接待行為にあたるサービスの提供がメインです。歌や踊りの披露はありませんが、時と場合によってゲームをするシーンがあります。
仕事内容
コンカフェで働く女の子たちは、あくまでウェイトレスです。料理や飲み物を提供するため、店内を忙しく行き来します。
キャバクラの場合、ウェイトレスの役割を担うのは店内にいるボーイです。女の子はお客の横につき、ボーイが用意したお酒や食べ物を、お客と一緒に楽しみます。
同伴・アフターの有無
コンカフェでは同伴やアフターのサービスは基本的にありません。お客と連絡先の交換などもしないケースがほとんどです。
キャバクラでは同伴やアフターがあります。お客と連絡先を交換して女の子が営業をかけることも少なくありません。
コンカフェはメイド喫茶・メイドカフェとも違う?
コンカフェとメイド喫茶・メイドカフェの違いに悩む方も多いかもしれません。
広義ではコンカフェ・メイド喫茶・メイドカフェの3者は同じ存在です。
コンカフェとは、コンセプトを持ったカフェ全般のことを指します。メイド喫茶・メイドカフェはメイドコンセプトの店です。コンカフェに含まれる1つのジャンルといえます。
また、メイド喫茶とメイドカフェにも大きな差はありません。「アルコール提供の可否の違い」という意見もありますが、2021年の法改正によって両者に法的な区別はなくなりました。
そのためメイド喫茶とメイドカフェの違いはあくまで名称の差だけであり、店をつくったオーナーのさじ加減によります。
コンカフェとキャバクラのどちらで働く?
コンカフェとキャバクラ、どちらのほうが自分に合っているのか、わからずに不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
ここからは、コンカフェで働くのに向いている人・向いていない人と、キャバクラで働くのに向いている人・向いていない人についてご紹介します。
- コンカフェで働くのに向いている人
- コンカフェで働くのに向いていない人
- キャバクラで働くのに向いている人
- キャバクラで働くのに向いていない人
自分がどこで働くべきか迷っている人は、参考にしてください。
コンカフェで働くのに向いている人
コンカフェで働くのに向いているのは、オタク知識がある人です。コンカフェに訪れるお客は店のコンセプトに特化した知識を持つ人が、多く居ます。
オタク知識を持っている人であれば、お客との会話も盛り上がり、楽しみながら働けるでしょう。
また、コンカフェには、女性に慣れていない男性も多く訪れます。彼らをリラックスさせられるだけの気配りや笑顔を提供できる人も、コンカフェでは重宝されます。
コンカフェで働くのに向いていない人
コンカフェで働くのに向いていない人は、自分と他人を比べてしまいがちな人です。
コンカフェで働く女の子は個性的な子が多く、それぞれに魅力があります。時には自分にはない魅力を持っている子をうらやましく思ったり、自分と比べて落ち込んでしまったりすることもあるかもしれません。
そうなれば笑顔で働くのも難しくなり、仕事に対しても楽しさを見出せなくなります。
コンカフェはお客も店の女の子も一緒になり、ひとつの空間を盛り上げる場です。どんよりした表情の子が店にいると空気が悪くなり、先輩や運営者から注意を受けてしまうことも考えられます。
キャバクラで働くのに向いている人
キャバクラで働くのに向いている人は、男性とのおしゃべりが好きで人間関係を円滑に築ける人です。
キャバクラは基本的に男性客に接待しなくてはなりません。男性が楽しめるように、会話の糸口を広げるスキルが求められます。また、売り上げを伸ばすためには女の子同士の連携も大切です。助け合いの気持ちを持つ人であれば、キャバクラで楽しく働けるでしょう。
また、美意識の高さもキャバクラ勤務には欠かせません。「つねにきれいでいたい」という気持ちは見た目に反映され、お客からの好感度アップにもつながります。
キャバクラで働くのに向いていない人
キャバクラに向いていないのは、気配りが苦手な人です。お客のグラスが空になる前にお酒をつくったり灰皿を新しい物に取り替えたりと、細かい気配りがキャバクラでは必要になります。
気配りができていないと、高いお金を払って訪れたお客を不快な気持ちにさせてしまうかもしれません。
また、仕事を仕事と割り切れない人も、キャバクラで働くのは避けたほうが無難です。キャバクラにはさまざまな人が訪れるため、中には扱いにくいお客もいます。暴言を吐かれたりしつこくされたりしても「仕事だから」と割り切れるスキルがないと、ストレスがすぐに溜まってしまうでしょう。
高校生・未成年でも働けるのはどっち?
高校生・未成年でも勤務できるのは、コンカフェです。
コンカフェの店舗の中には、「高校生可」「未成年可」としている店も多くあります。勤務時間は普通のカフェと変わらず夕方です。
リアルな女子高生や未成年はお客に人気が高いため、コンカフェで働けば重宝されるでしょう。
コンカフェ・キャバクラで稼げる金額の目安
コンカフェやキャバクラで働く予定の人にとって気になるのが、「どれだけ稼げるのか」ではないでしょうか。
コンカフェの時給は、1,000〜1,500円ほどが相場です。間を取って1,250円を時給とした場合、1日5時間ほどの勤務で6,250円/日の金額が稼げます。
週に3日勤務すれば、月に7万5,000円ほどの収入です。加えてドリンクやチェキバックなどで賞与が発生すれば、月に15万円以上稼げる可能性もあります。
一方でキャバクラの時給は、3,000円以上が一般的です。もっとも低いランクとされる3,000円で計算をした場合、1日5時間の勤務で1万5,000円/日の金額を稼げます。
週3日勤務で1か月働けば18万円の収入が得られます。さらにキャバクラの場合は、バックや賞与といった報酬も発生します。これらを加えると、月収30万円以上になることは珍しくありません。中には数百万円を月収で稼ぐ人もいます。
このようにコンカフェとキャバクラは稼げる金額に大きな差があります。たくさん稼ぎたい人はキャバクラを選ぶと良いですが、夜の蝶として活躍できるだけのスキルや覚悟が必要です。
収入だけでなく、自分に合っているかどうかも判断して、勤務先を選びましょう。
コンカフェは・キャバクラは危ない?安心して働ける店の選び方
コンカフェやキャバクラの中には、残念なことにブラック営業を展開している店もあります。犯罪に関わるグレーな行為をしたり、詐欺まがいなことをしてお客をだましたりする店で働くのは、避けたいものです。
安全に働ける店を見極めるために、応募の際には次の3つをチェックしておきましょう。
- 時給をチェック
- 店のスタッフのSNSを確認する
- 面接スタッフは社会人として安心できるか
それぞれの詳細について解説します。
時給をチェック
コンカフェもキャバクラも、時給の相場から大きく外れている店は注意が必要です。
高額すぎる時給は、お金に惹かれて応募してきた人たちに、危険な行為や契約外のサービスを強要する可能性があります。また、低すぎる時給は制服がボロボロだったり店舗に清潔感がなかったりするケースが少なくありません。
適正な時給を提示している店かどうかチェックをした上で、応募をしたほうが良いでしょう。
店のスタッフのSNSを確認する
店のSNSからは、勤務の様子や店舗の雰囲気などが伺えます。また、コメントを残したユーザーへの返信内容から、働く人の人柄も見えてきます。
SNSをしている店で働く予定であれば積極的に投稿内容をチェックしておきましょう。
面接スタッフは社会人として安心できるか
面接に行った際、面接官となるスタッフが強面だったり横柄な態度を取ったりする店だった場合は、辞退を検討したほうが良いかもしれません。
面接官はその店の顔です。店の雰囲気や体制を表す存在であるため、社会的に安心できるような人ではない場合、今後の勤務環境にも不安が残ります。
面接を受けてしまうと断りにくく感じるかもしれません。しかし我慢して仕事を続けるのはストレスとなるため、不安を感じたらなるべく早めに辞退の連絡を入れたほうが良いでしょう。
コンカフェ・キャバクラの違いを把握し働きたくなる店を見つけよう
コンカフェとキャバクラには違いがあります。どの部分をメリット・デメリットと感じるかは人それぞれ違うため、自分が勤務先に何を求めるのかを明らかにした上で、コンカフェ・キャバクラのどちらで働くかを検討してみてください。
また、コンカフェとキャバクラの中には、おすすめできない店もあります。安心して働ける店かどうかをポイントを押さえて見極めて、快適で楽しく働ける環境を築きましょう。
コンカフェ・キャバクラの多くが人手不足であり、女の子のキャストを募集しています。働いてみたいと考える人は、ぜひ本記事を参考にして、理想の店を探してみてください。